資金調達の支援を依頼される時、橘 誠一郎確認するのは財務モデルの前提です。経営者が自ら作った財務モデルは、楽観的な仮定が入りやすい。投資家はその仮定を必ず突いてきます。準備なしに臨むと、数字の根拠を問われた時に答えられず、信頼を失います。
投資家が財務モデルで見ているもの ¶
投資家が財務モデルを見る時、最初に確認するのは「売上の前提」です。市場規模の推計、顧客獲得コスト、解約率の仮定。これらの数字がどこから来ているかを、経営者が口頭で説明できるかどうかを見ています。数字そのものより、その根拠の説明力が問われます。
楽観的な前提が信頼を損なうメカニズム ¶
経営者が作る財務モデルに楽観的な前提が入るのは、自然なことです。しかし投資家は、その前提を一つひとつ確認します。「なぜ2年目に売上が3倍になるのか」「解約率5%の根拠は何か」。答えられない質問が続くと、数字の問題ではなく、経営者の信頼性の問題になります。
面談前に準備すべき三つのこと ¶
橘 誠一郎に対して面談前に必ず準備するよう伝えているのは、次の三点です。一つ目は、主要な前提の根拠を一枚の資料にまとめること。二つ目は、最悪シナリオの財務モデルを用意すること。三つ目は、想定問答を30問以上作り、声に出して練習すること。この三点を準備した面談と、そうでない面談では、結果が大きく変わります。
タームシートが来てからでは遅い ¶
タームシートが届いた後に「内容が理解できない」という相談を受けることがあります。この段階では、すでに交渉の主導権が投資家側に移っています。タームシートの読み解きと交渉は、受け取る前から準備しておくものです。調達を検討し始めた段階で、外部の目を入れることを勧めます。
資金調達の準備に関するご相談は、スポット戦略セッションから始めることができます。財務モデルの精査から投資家対応まで、実務の視点でお伝えします。